セルフリノベでスタジオを作る–3。

1月も終わりを迎え、ついにセルフリノベーションでスタジオが完成しました。

第2のミッションである壁のペイントが終わり、ようやく最後の仕上げ!と思いきや. . .ここで重大な問題が発生してしまいました。
それは、冬のお悩み「 結露 」です。

ここは車庫の2階。夜はほとんど外と同じ気温に下がります。
石油ストーブを付けると、あっという間に結露。
それに加え、山間部の谷に位置する佐治町は、低温多湿地帯であり、冬でも常に湿度が60〜80%あります。
(おかげさまで肌が乾燥しません。)

撮影に使用する機材や消耗品が湿気ってしまってはいけません。
防湿庫を買うか、除湿機を設置するか. . . など様々な対策を考えましたが、除湿に加え、気温も調整できるということで、エアコンを導入することに。
それからは、湿度50%台をキープ。問題が解決したところで、最後の作業に取り掛かります。

最後のミッションは、内装のカスタマイズ。
これまでは賃貸だったため、思うようにDIYすることができませんでしたが、今回は、やりたい放題!ずっと憧れていた自分好みの部屋を作っていきます。

まずは1番大事な、照明。
電球が大好きな私にとって、照明の配線・設置は、3度の飯より大好きな時間です。
ここぞとばかりに、東京で買い集めていた、照明たちを設置していきます。

そのほかにも、木材でテーブルを作り、単管パイプやボードで棚を準備したり. . . などなど、心の赴くままに内装を作り上げていきます。
もちろん、インテリア用のフィルムカメラコレクションも忘れずに飾ります。

そして. . . ついに完成したスタジオです。

約1ヶ月、当初の予定より少し時間がかかってしまいましたが、ここまで完成することができて、本当に嬉しい限りです。

また、自分のリノベーション技術も一段と上達したと思います。
ゆくゆくは、空き家などをリノベして、住居兼スタジオを構えたいと考えていますので、そのための練習にもなりました。

さて、スタジオも完成したということで、「長谷裕太郎写真事務所」本格的に動き出したいと思います。

厳しい寒さも峠に近づいています。
その先にある春を楽しみに、まだ溶けぬ真っ白な季節を楽しみます。

photo : Yutaro Hase

text : Tomoka Kuroda